教師になるには?教育学部で効率的な教員免許取り方教えます!

進路
高校生
高校生

どうやって先生になるんだろう。

ひめり
ひめり

教員になるには免許を取って教員採用試験に合格する必要があります。

 ごきげんよう、紫藤ひめり(@come2traveling)です。

 今回は教師になる方法についてお答えします。

 この記事を読めば、教師のなり方、効率的な教員免許取得方法や教員採用試験について知ることができます。

 教育学部卒、美術の教員免許を持つイラストレーター、紫藤ひめりが簡単に解説をしていきます。

 私が経験した教員免許を取得する過程で感じた経験談もまとめましたので、進路に迷っている学生や免許を取得予定の方はぜひ読んでみてくださいね。

 この記事で分かることは以下の通り。

・教師になるにはまず教員免許が必要

教員採用試験に合格する必要がある。

・講師として働くことは、現場経験は積めるが、受験勉強に手が回らない可能性がある。

中学校一種の免許取得を目指すと高校の免許もほぼついでに取得できる。

先生になるには?

まず教員免許が必要

 教員免許は校種が小学校、中学校、高校とで3種類あります。しかし小中学校は一種免許と二種免許に分かれているので、実質免許の種類は大まかに5種類です。

 一種免許と二種免許の違いについては別の記事で紹介します。

 教員免許を取得するには、大学や通信教育に進学し、指定の科目を履修することが必須です。

 教育学部や教科に関連する学部を扱っている大学は免許を取得できるはずですが、どれくらい専門的に学ぶことができるかは大学のカリキュラムによりけりです。

ひめり
ひめり

まずは進学したいと思っている学校が教員免許を取得できるかどうか、どのような学びが得られるのかを調べることが重要です。

教員採用試験に合格する

 教員免許を取得、または取得見込みになった方は、教員採用試験の受験資格を得ます。

 受験したい自治体の教育委員会に願書を提出したら、受験勉強をとにかく必死に頑張ります。

 そして1次検査、2次検査ともに合格すると教員になることができます。

 美術や音楽などの実技科目の検査内容は、筆記試験と面接の他に、実技試験がある場合がほとんどです。

 その場合は、受験勉強と並行して実技試験の対策もしていく必要があります。

講師登録も視野に入れておこう

 教員採用試験に合格すると、正規採用として教員になることができます。

 対して、教員採用試験に合格していなくても、教員免許を持っていれば、講師登録をすることで臨時・非常勤講師として働くことができます。

 講師になるメリットは現場での経験を積みながら毎年採用試験を受け、正規採用を目指せることです。

 講師としての現場経験を活かして書類審査や面接、模擬授業等で有利に出ることができるでしょう。

 また、講師としての勤務経験等が教員採用試験の加点対象になる自治体もあるようです。

 デメリットは正規採用と違って教師の産休等で穴が開いたところに講師が配属されるため、声がかかるまで学校で働くことができません。

 また、講師として採用されても、慣れない業務に追われてしまい、受験勉強をする余裕が無くなってしまうことも懸念でしょう。

メリットデメリット
・教員免許を持っていれば学校現場で働くことができる。・声がかかるまで働くことができない。
・現場での経験を積みながら正規採用を目指すことができる。・正規職員の穴埋めでしかないため、勤務期間が限られている。
・講師としての勤務経験等が教員採用試験の加点対象になることがある。・慣れない業務に追われ、受験勉強まで手が回らなくなりがち。
ひめり
ひめり

メリット、デメリット、どちらに重きを置くか慎重に考える必要がありますね。

 こちらの記事でより詳しく美術教師の仕事内容や免許の取り方をまとめていますので、ぜひご覧ください。

【難しい】美術教師になるには?仕事内容・必要な資格・大学選び方
美術教師のなり方、仕事内容、必要な資格、具体的な進路について簡単にまとめました。美大・芸大・教育大どのコースで美術の教員免許を取得すればいいのか、授業をすること以外にどんな仕事があるのか、教員採用試験はどれくらい難しいのか、などを解説します。

賢い教員免許の取り方

 高校の教員免許を取る場合に限りますが、その際は、中学校一種の免許取得を目指すといいでしょう。

 中学校の必須科目は高校の必須科目+αの内容のため、高校の免許をほぼついでに取得することができるからです。

 中学校の必須科目は道徳やより専門的な教育法などを学ぶため、高校の免許取得に比べて少し勉強時間が増えます。

 ですが、中学校の必須科目を網羅していれば、指導法や生徒の心の成長をより深く理解できるため、美術教師としての専門性に磨きがかかることでしょう。

 そして何より、中学校の必須科目に少しの実技科目を履修するだけで両方の免許が取得できると思えば一石二鳥ですよね。

 また、複数の科目や校種の免許を取得していると、教員採用試験で有利に立てる場合があります。

 受験する地方自治体によって加点対象は異なりますが、複数の免許の取得はメリットしかありません。

 この図は各免許で必要な科目を超ざっくりと書き出したもの。

 「指導法Ⅰ」をとりあえず履修すれば中学校二種と高校免許は取得できます。

 卒業までの最低限の取得でよければこの取り方でもいいのですが、より専門的に学びたい方は中学校一種をとりあえず目指したうえで高校免許をついでに取得する、と考えた方がモチベーションと効率的にもオススメです。

 このやり方の注意点は、目指す高校の免許と中学の免許の教科が同じであることです。

数学の高校免許を取る+数学の中学一種免許を取る=被る授業が多いため、一石二鳥作戦が使える
数学の高校免許を取る+美術の中学一種免許を取る=被る授業が少ないため、一石二鳥作戦は使えない

 ぜひ、高校教師を目指している方は、中学校の免許取得にチャレンジしてみてくださいね!

 教員免許を多数取得したい方は、4年間の授業をなるべく1年生の間に見通しを立てておきましょう!

 紫藤の大学4年間のハードスケジュール時間割はこちら。

教育学部で留年しかけた国立大学生の話
教育学部に入学した紫藤ひめりは主専攻の小学校の他に美術1種、学芸員、副専攻の文化財学などの様々な学問に挑戦した。真面目に生活していても専門科目を合格しないと留年決定というギリギリを体験したイラストレーターがアドバイス付きで履修登録、大学生活を応援する。
ひめり
ひめり

ちなみに紫藤は小学校が主免だったので中学校美術一種は取得したものの、高校免許まではあと1単位実技科目が足りずに卒業してしまいました。今思うともったいないですね…

まとめ

 今回は教師になる方法と効率的な教員免許の取り方についてまとめました。

 進路に迷っている学生や免許を取得予定の方はぜひ何度も読んで参考にしてみてくださいね。

・教師になるにはまず教員免許が必要

教員採用試験に合格する必要がある。

・講師として働くことは、現場経験は積めるが、受験勉強に手が回らない可能性がある。

中学校一種の免許取得を目指すと高校の免許もほぼついでに取得できる。

おすすめ関連記事

副免許を取ると教採に有利になります

教育学部で副免許を取るメリットとデメリット!副免は取った方がいい?
教育学部で副免許を取るメリットは就活でアピールできる、教職に就く人は教採で有利になることで、デメリットは費用がかかったりや忙しくなったりすることです。副免を取るメリットが大きすぎるため、迷っているならば免許取得を前提に履修登録を考えてみましょう。

美術教師の仕事内容と教採に有利な進学先について

【難しい】美術教師になるには?仕事内容・必要な資格・大学選び方
美術教師のなり方、仕事内容、必要な資格、具体的な進路について簡単にまとめました。美大・芸大・教育大どのコースで美術の教員免許を取得すればいいのか、授業をすること以外にどんな仕事があるのか、教員採用試験はどれくらい難しいのか、などを解説します。

教育学部の忙しさについて

教育学部は暇?忙しい?
教育学部は他学部と比べると忙しいが、学科や進路選択によって忙しさは全く違います。教育学部は大きく2つの実習が大変さを感じますし、教員採用試験を受ける予定ならば3年生も4年生も忙しいです。実際に実際に教育学部を卒業したイラストレーター紫藤ひめりが解説します。

 それでは。

プロフィール

子どもの頃からの夢である絵に携わるお仕事が諦めきれず、教育業界からイラストレーターになることを決意。ロリータを愛し、乙女を着飾る作品を多く制作。趣味はゲームと海外旅行。小学校/中学校/放課後児童支援員/学芸員の資格を取得。

紫藤ひめりをフォローする
スポンサーリンク
進路
紫藤ひめりをフォローする
クラシカル産業
タイトルとURLをコピーしました