【第3話】解説!大学で資格を取得するための履修・単位取得方法

進路
大学生
大学生

主専攻じゃないけど別学科の資格がほしいな

資格を取って卒業するってどれくらい忙しいのかな

ひめり
ひめり

最も取りやすい資格は自分の学部内の資格です。

他学部の資格を取るのは大変だけどメリットは大きいです!

 この疑問お答えします。

 教育学部に所属しながら副専攻で文化財学を履修し、学芸員の資格も取得した紫藤ひめりが資格を取得するための単位取得方法と大変さをお伝えします。

 この記事を読めば、卒業を目指しながら資格を取得する方法と、どんなに大変でも資格の取得を目指す理由を知ることができます。

 ここでは、資格を取得するための履修登録の考え方を説明し、卒業までの準備について確認します。

 その後、実際に様々な資格を取得した友人Aと紫藤ひめりの履修プランを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

資格の取得をするメリット

 まず、他学部に通ってまで資格の取得を目指すメリットは以下の通りです。

就職の幅を広げることができる

 資格を取得すると就職の幅を広げることができます。

 例でいうと、私の場合、教育学部を卒業しただけでは教員免許を取得して学校でのみ免許を活かすことができますが、学芸員資格を取得したことにより、博物館施設で働くこともできるようになります。

 また、教育普及を目的とした博物館では、『教員免許を取得した、指導力も兼ね備えた学芸員』として採用に有利になる可能性もあります。

 大学で余分に授業を履修してでも資格を得ることは、自分の強みを作っていくことにつながるでしょう。

ひめり
ひめり

勉学を頑張っていたという証明にもなるので就活で有利に出ることができそうですね。

視野を広げることができる

 様々な学科や分野を学ぶことを通して学習の幅を広げることができます。

 幅広い知識を得ることで、様々な側面から物事を考えることができるようになり、柔軟な発想やひらめきに繋がることもあるでしょう。

 幅広い知識を得ることは、普段の生活や仕事の場面でその引き出しの活用ができる場合があるのです。


例1)社会科の教師になり、ある授業で歴史の建造物を指導することになった。副免で美術の免許を取得していため、美術史の側面から建造物を指導でき、子どもの学びが深まった。

例2)観光学科卒業後、国内の旅行会社に就職した。大学で都市計画の学習をしていたため、歩いた地域が条坊制であることや城下町の造りだと紹介でき、より一層お客様に旅行を楽しんでいただくことができた。

ひめり
ひめり

一見関係のない科目もどこかで関連させることで、より一層本業の説得力を増すことができそうですね!

 大学で視野を広げることについては今後より詳しくご紹介しようと思います。

履修登録の考え方

 ここからは実際に資格の取得を目指して履修登録をする際のアドバイスをご紹介します。

まずは卒業が最優先

優先度の高い①を埋めた後に無理のない範囲で資格用の授業を入れていくこと!

 履修登録の考え方でも共通ですが、まずは主専攻の科目のみで無理せず卒業ができるかどうかを考えましょう。

 やり方としては4年間分の時間割を作って検討するということです。前期も後期もそれぞれ何を履修するのか、何曜、何限が空いているのかなどを把握しておきます。

 そして、4年間の履修プランに余裕があった場合にのみ、新たに資格用の履修登録を考えていきましょう。

ひめり
ひめり

卒業できなかったら資格ももらえませんからね。

取得したい資格が明確な場合は、早い段階で履修を考えること

 資格の取得を目指していくこと自体はいつでも始めることはできます。

 しかし、履修の進め方としては卒業要件を満たす、必須科目の履修を最優先にしていかなければならないため、空いているコマに資格用の講義を埋めていくようにしましょう。

 また、資格用の科目は2年生以上の講義が多いです。講義によっては3年生以上、4年生以上のものもあり、柔軟に年度を変えて履修するということが難しい場合があるでしょう。

 そうなると、専門科目が始まる2年生以上の時間割の中にいかに無理せず資格用の講義を含めていくかが重要になるので、必然的に2年生前期の段階から講義をいれておく必要があるということになるのです。

ひめり
ひめり

卒業年度はできるだけ講義を少なめにしておくと無理せず研究や就活の時間に充てられるでしょう。

自由科目を埋めたい人は資格の取得を目指すべき

 卒業要件を満たすように単位を取得していくと思います。しかし、取得する単位は同じでも学部や学科ごとに自由科目の取得数は異なります。

 自由科目の計算方法についてはこちらの記事で確認できます。

【第2話】目指せ卒業!大学生の履修登録とは?コツ・やり方教えます。
履修登録のやり方やコツを教えます。自分の経験から、大学一年生向けに履修登録時の準備やアドバイスも取り入れました。抽選落ち対策なども説明。無理せず卒業するためのシラバスの読み方や時短方法も公開。ぜひ大学生活の参考になれば幸いです。

 さて、自由で何でもOKなフリー枠の自由科目ですが、大学生のみなさんはどんな意識で自由科目を埋めていくのでしょうか?

 実際、私の友人に自由科目をどういう基準で埋めたのかを聞いてみました。

Bくん
Bくん

そんなん、楽に単位くれる授業を取るに決まってんだろw

Yくん
Yくん

興味がある科目を取りまくる予定!

Oさん
Oさん

友達と同じ講義をテキトーに。

 というような感じです。

 別にフリー枠なのでどう取るのか、どの取り方が賢いのかといった回答は控えますが、もし自由科目で何を履修するか迷っているならば、私は資格の取得を目指す履修登録をオススメします。理由は以下の通りです。

何を履修すればいいのか決まるから

 資格を取得する場合、受けるべき講義が指定されます。

 指定される講義は10種類前後あり、単位換算すると、20単位近くが指定されるのです。

 つまり、自由科目に迷っている方は、資格の取得を目指すことで、履修する講義選びに時間をかけずに時間割を完成させることができるというわけです。

資格を取りながら卒業を目指すことができるから

 資格を目指した履修登録は、資格を取得でき、かつ自由科目を埋めることができる、ということで一石二鳥の履修方法だと思います。

 仮に指定科目が多すぎて全ての履修が大変だと感じたらいつでもやめることはできるので、とりあえずチャレンジしてみるという気軽な考え方もアリだと思います。

ひめり
ひめり

限られた大学生活において、とりあえず始めるということ自体が大切なのです。

資格取得を目指すと決めたときに確認しておくこと

 資格を目指すといってもどの資格も一定の単位数と決められた条件を満たしていなければ取得ができません。ここではアドバイスと注意事項、覚悟しておいた方がいいことを説明します。

自分の学部で目指すことができる資格の確認

 資格の取得で一番楽な取得方法は自分の学部の中で別の資格を取ることでしょう。すでに主専攻で履修した科目も含まれている可能性があるからです。

 例えば、教育学部だと、教員免許を取得する際には専門科目として教職教養や希望する科目の専門性を高める必要があります。

 もし主専攻が数学科の学生Nくんが美術の免許を追加で取得する場合、教職教養は数学科の卒業要件を満たすためにすでに履修しているので、Nくんが必要な追加科目は美術の専門科目のみということになるのです。

 また、履修について困ったこと、疑問点は、指導教員や学務に駆け込むだけで解決できる場合が多いです。

 不親切な学生要覧で理解できなかった内容を、気軽に相談しやすいのが学部内で資格取得を目指すメリットと言えるでしょう。

他学部の免許を取りたい場合は取得条件に当てはまるか確認が必要

 他学部にも魅力的な資格が取得できる講義が豊富にあります。

 取りたい資格が他学部の場合は、自分の学部の講義だけでなく、他学部の講義も時間割に含めて履修していくことで取得を目指すことができます。

 しかし、全ての資格が取得を目指せるわけではないのが注意点です。

 例えば、デザイン学部の学生が教員免許を取得したいと思った場合、美術の免許は取得できますが小学校や幼児教育の免許を取得することはできない、といったことになるのです。

 取得を目指せる他学部の資格は自分が1年生の時にもらった学生要覧で確認する必要があります。

 何が取得できるかを確認してから履修していかないと、自由科目を埋めただけになってしまうので注意しましょう。

 また、他学部の資格を取得することは必然的に履修する科目が多くなる点に注意しましょう。

 専門外の科目を履修していくことになるため、勉強量が増えてしまうことを覚悟していく必要があります。

ひめり
ひめり

教員免許を他学部で取得することは授業内容、講義数ともにとても大変だと聞きました。就職の幅を広げることができる分、学ぶこともそれなりに多くあるということですね。

 さらに、学部をまたぐ場合、履修の疑問をどこで聞けばよいのか分からなくなる場合があります。

 これは実体験ですが、他学部の講義が履修登録に反映されなかったため、その学部の学務に行ったところ、自分の学部で処理してもらうように言われました。自分の学部の学務に問い合わせると、長時間待たされた挙句に今度は全学部を管轄する学務で手続きをするよう促された、ということがありました。

 あまり学部を越えて資格を取る学生がいないということもあり、教授や友人も学部をまたいだ履修登録を相談されても答えられない場合が多いです。

4年生が資格取得の山場

 大体2学年から始まる資格用の講義は、4年生になると実習や大きな課題が課せられる場合がほとんどです。

 就活や卒論で忙しくなる4年生ですが、さらに実習などのスケジュールも把握していかなければなりません。

 なお、最終課題や実習は詳細が決まるのが、早すぎるか遅すぎるかの場合が多いため、スケジュール管理が非常に大変になることを覚えておきましょう。

ひめり
ひめり

これだけ忙しくなってでも主専攻以外の学習機会はとても貴重で、他では得られない価値のあるものです。学びの集大成としてやり遂げられることを祈っています。

資格の取得・履修例

 ここからは友人Aと紫藤の資格の取り方をご紹介します。参考になれば幸いです。
 どちらのパターンも150単位以上を履修しています。

自分の学部で免許を取りまくる例

友人A
友人A

取得資格は…

小学校1種、中学校美術1種、高校美術1種、中学校英語1種

です。

友人A プロフィールと履修登録の考え方

 友人Aは小学校の教師を目指していた。美術科に所属し、卒業要件を満たすために中学校美術1種と小学校1種を目指した履修を進める。
 音楽も得意なため、音楽科の免許取得も検討したが、教員採用試験では英語の免許が加点対象だったため、英語の免許を取得することを決意。

具体的な履修プラン

1年次教養科目を取り終わる。
2年次美術と小学校の免許が主軸。後期には英語の科目も少し取り始める。
どの免許にも必要な教職教養を多めに取る。後期の段階で美術の授業をほぼ取り切る。
3年次中学校教育実習がある。英語と小学校の科目を主軸に取り進める。
残りの必須科目を取り切り、小学校1種、中学校美術1種、高校美術1種を取得見込み状態にする。
4年次小学校教育実習がある。残りの英語の科目を取り切り、後期に中学校英語1種を取得見込み状態にする。
4年次の必須科目を取り切って卒業する。

 なお、Aは教員採用試験で「英語の普通免許状があること」と「中学校教諭の普通免許状があること」の項目で加点され、無事、小学校教員になるという夢を叶えました。

 友人Aは、教採を意識した取得方法だということが分かります。

 自分の学部のみで免許の取得を目指していくことで重複しているいくつかの講義が免除され、非常に効率的な履修プランとなっています。

ひめり
ひめり

Aは本当に意識が高いので英語の授業で補えきれないリスニングやスピーキング能力を養うために英会話スクールにも通っていました。

英語力はグローバル化の現代においても非常に役に立つ力なのでそこまで見越した大学生活だったではないかと考えています。

自分の興味・関心で免許を取得していく例

ひめり
ひめり

取得資格は…

小学校1種、中学校美術1種、学芸員

加えて、副専攻で文化財学を修了しています。

紫藤ひめりのプロフィールと履修登録の考え方

 紫藤は教師になる道に興味関心を持ち教育学部に進学した。美術史にも興味があったため、教育学部内で中学校美術の免許取得を目指す。
 また、美術館に行くことも好きだったため、学芸員の仕事を学ぼうと、学芸員資格の取得を目指した。学芸員の資格をサポートする形で文化財学の履修も並行し始める。

具体的な履修プラン

1年次教養科目を取り終わる。
2年次小学校が主専攻なので、小学校の科目を主軸に取り始める。美術の免許取得を始め、中学校美術2種を取得見込み状態にする。学芸員の科目を取り始めたところ、文化財学がより詳しくて具体的に学芸員の知識を得ることができると聞き、履修プランを練り直し、文化財学の履修も始めた。
3年次小学校教育実習がある。引き続き主専攻を主軸に学芸員の講義を取り続ける。文化財学は取れればお得という感覚で興味がある講義を空きコマに埋めていた。後期には学芸員を取得見込み状態にする。
4年次中学校教育実習、博物館実習がある。教育実習が春、教採が夏にあるので、秋か冬に博物館実習を行う施設を探す。残り4単位で中学校美術1種が取れると知り、急いで美術の授業を取ったため、2種免許から1種免許にアップした。文化財学も修了し、小学校の必須科目も取り切り卒業する。

 こちらは興味のある科目に特化した資格の取り方です。なんとなく資格が欲しい方もこちらに該当すると思います。

 私は教員の知識が皆無の状態で進学したので免許の差など気にもしていませんでした。2種免許でいいから美術の免許を取得しようという意識だったので、指導教員の助言を聞いて4年になって1種免許にしようと急いで必要な科目を履修しました。

 なんとなく資格を複数取っていましたが、いざ教採を受けると決意した際に、美術の免許を取得していたおかげで加点され、改めて資格の大切さを実感したとともに、早い段階での履修を考えておくことの大切さを学びました。

 ここまで臨機応変に履修対応ができたのは2年次に履修プラン再検討をしたからです。

 最後に取りこぼしの修正ができるよう、4年次までにはある程度授業を取り切っておくことを目標に履修登録をしておいて正解だったと思っています。

ひめり
ひめり

今思うと、調べ不足で急遽科目を追加するような状態になっていますが、臨機応変に変更できたのは4年間の過ごし方をかなり詰めてたためだと実感しています。

 また、文化財学は美術の免許を取得する上で重複する科目が多かったのでそこまで苦ではなく、学芸員の知識が深まることも相まって一石二鳥でした。

 全く専門外の学芸員の科目には大変苦戦しましたが、普段利用している博物館施設の大変さや営業などの裏側を学ぶことができ、とても勉強になりましたし、教育実習で博物館施設の内容を授業に組み入れることができました。

 紫藤の大学生活についての詳細はこちら。
 具体的な反省点などもまとめましたので、ぜひご覧ください!

【第4話】卒業危機!170単位取っても留年!?とある教育学部の大学生活!
教育学部に入学した紫藤ひめりは主専攻の小学校の他に美術1種、学芸員、副専攻の文化財学などの様々な学問に挑戦した。真面目に生活していても専門科目を合格しないと留年決定というギリギリを体験したイラストレーターがアドバイス付きで履修登録、大学生活を応援する。

まとめ

 いかがでしたか。

 資格を取得するための履修登録は大変だし勉強量が増えてしまうというデメリットはありますが、得られるメリットの方が大きいため、取得を目指して損をすることはありません。

 最後に今回の記事をまとめました。資格を取得する履修プランを考える際に参考になれば幸いです。

・資格を取得することは就職の幅を広げることができる

・様々な科目を学ぶことで視野を広げることができる

・履修プランを練る際はまず卒業が最優先

・取得したい資格が明確な場合は、早い段階で履修を考えること。

・自由科目を埋めなければならない人は資格の取得を目指せば一石二鳥

最も取りやすい資格は自分の学部内の資格

他学部の免許を取りたい場合は取得条件に当てはまるか確認が必要

・4年次に実習や最終課題がでるためスケジュール管理が大変

・いかなる理由でも2年次までにある程度の履修プランを練り上げておくこと

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資格を取得することに限らず早い段階で履修プランを練っておくことは追加等の修正がしやすくなります。後悔のない履修登録を進めてくださいね。

 それでは、ごきげんよう。

プロフィール
紫藤ひめり

子どもの頃からの夢である絵に携わるお仕事が諦めきれず、教育業界からイラストレーターになることを決意。ロリータを愛し、乙女を着飾る作品を多く制作。趣味はゲームと海外旅行。小学校/中学校/放課後児童支援員/学芸員の資格を取得。

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